人生を長期的にとらえ運勢を知るには、「命術(めいじゅつ)」という占術が向いています。聞きなれない言葉ですが、テレビや雑誌などで身近な星座占いも、「命術」の一種です。この星座占いをはじめとする「命術」には、おもに星の動きから運気を読み解く占いが多くあるります。
この記事では「命術」の特徴と、いろいろな「命術」の占いを紹介するので参考にしてくださいね。
占い「命術」の特徴
占いは、古い時代から伝わる「命術」「卜術」「相術」に分けられます。加えて近年では、霊的な能力を使う占い「霊術」が注目されており、大きく4つに分類されるといえます。
「命術」は生年月日や生まれた時間、生まれた場所など、その人の生まれ持った情報をもとに占います。これらの情報は変わることがないので、基本的に「命術」ではいつ占っても同じ結果が出ます。また生年月日などがわかれば、他の人のことや相性も占えます。
「命術」に向いている悩み
「命術」は運気のサイクルを読み解くことを得意としており、特に生涯にわたっての長期的な運勢をみることに適しています。たとえば
- 近ごろ何をやってもうまくいかないが、何か理由はあるのか
- 今の仕事は向いているのか、転職によい時期はあるのか
- 結婚はいつ頃できるのか
このような悩みに答えを示してくれます。運気の上昇や停滞が明確になるのには、不安が伴いますよね。
しかし長期的な運勢を知ることで、気をつけるべき時期や注意する点がわかります。今後の運勢や大きな転機に対して適切な対処法を考え、備えることができるでしょう。
また、生年月日や生まれ持ってのあなただけの情報をもとに占うので、自分では意識していない性質や才能に気づけるかもしれません。
自分と他者の性格や本質をみることで、相性を占うこともできます。
まとめると、「命術」に向いている悩みは
- 長期的な運勢
- 生まれ持った性格や才能
- 他者との相性
となります。
「命術」に向いていない悩み
長期的な運勢や命運を知ることができる「命術」ですが、向いていない悩みもあります。相談内容に合わせて、「卜術」「相術」など使い分けるとよいですね。
こんな相談は「卜術」で
- 今日の運勢
- 他者の気持ち
- 生年月日がわからない場合
こんな相談は「相術」で
- 中期的な運勢
- 恋愛、健康、才能などの傾向
- 開運する方法
東洋の占いと西洋の占い
長い歴史の中で占いは、東洋でも西洋でも人々のよりどころとなり、伝わってきました。
東洋の占いは、「歴史は繰り返される」という考えから、長い年月に蓄積された傾向や法則をもとに占います。過去のことも受け入れたうえで、現在から未来へと必然的につながっていると考えられています。
自然の摂理である五行思想と、陰陽思想がベースとなっており、法則に基づいて結果が決まっています。
西洋における占いは、「過去は過去、今は今」という考えが基本となっており、過去はあまり重要視しません。現時点での状況や気持ちを優先的に考えるため、未来は自分の意思で変えられると考えます。
西洋占星術のベースは、カバラ数秘と四大元素の「気地風水」となります。
「命術」の占い15種類を紹介
テレビや雑誌で身近に感じる占いもあれば、あまり聞きなじみのないものまでいろいろあります。ピンと来るものがあれば、気軽に試してみるのもいいですね。無料で占えるウェブサイトもありますよ。
1.西洋占星術(西洋)
アストロロジーとも呼ばれています。数ある占いの中でも特に歴史が古く、世界中で親しまれています。生年月日、生まれた時間、生まれた場所から12星座の配置をホロスコープ(星座版)に書き出し、天体の位置や角度などから運勢を読み解きます。
天動説に基づいたジオセントリックと地動説に基づいたヘリオセントリックがあります。
個人の生まれ持った才能や、未来の運勢について占います。
テレビなどでなじみのある星座占いも西洋占星術の一種で、おうし座からうお座までの12星座で占います。星座によって性質や行動パターンがあり、恋愛運、仕事運、相性などがわかります。
2.数秘術(西洋)
ヌメロロジーとも呼ばれます。 古代ギリシャの数学者であり哲学者ピタゴラスは「万物の根源は数である」と考えました。生年月日と姓名(アルファベット)から、決められた計算方法によって足し算をし、最終的に求められる1~9の数字と11や22などのゾロ目の数字を用いて占います。導き出される数字で、その人の性質や運命がわかります。
複数の流派がありますが、カバラ数秘術がポピュラーになっています。
資質や才能、人生のテーマや社会的役割などを占うことができます。
3.サビアンシンボル(西洋)
ある女性のチャネリングを通して、12星座の角度1度1度に詩的な意味づけをしたものです。
360のサビアンシンボルを用いて、星座の意味を細かく解釈していきます。
4.マヤ歴(西洋)
古代マヤ文明で使用された17~19種類のカレンダーの中から、260日で1周する「ツォルキン(神聖歴)」を元にしています。生年月日から260通りの数字を割り出し、その人が生まれ持った運命や宿命、人生の役割などがわかります。
5.四柱推命(東洋)
古代中国では政治の世界で、大切な局面で四柱推命が活用されてきました。自然界の期のパワーを取り入れた陰陽五行説をベースとし、その高い的中率から「占いの帝王」とも呼ばれています。
生年月日や生まれた時間で占います。人生を年月日時にわけた4つの柱を軸とし、「十干」「十二支」の60通りの組み合わせによって運勢を読み解きます。
生まれ持った性格や才能、運勢のサイクルなどがわかります。
他人との相性、仕事の天気や恋愛に向いた時期を占うことも得意です。
6.算命学(東洋)
中国の武将が戦乱の世を占うために用いたものです。
生年月日をもとに算出された8つの星を、人体の縮図である9マスの「人体図」に配置して占います。陰陽五行説と十干十二支を使います。
その人の隠された本質や持って生まれた宿命などを占う「陰占」とその人の人間関係や、社会の影響の中で変わりゆく人間性を占う「陽占」があります。
計算式は複雑ですが、的中率は高いといわれています。
この世に生まれた意義や運勢、仕事運、恋愛運、相性などを知ることができます。
7.紫微斗数(東洋)
唐の時代から続く占いで、台湾や香港で今でも親しまれています。名前の由来となっている紫微星をはじめ、100以上の星から吉凶を占います。
生年月日や生まれた時間、生まれた場所を元にします。
十二宮と呼ばれる12に区分された命盤に、何の星が配置されるかによって運命を読み解きます。
個人の特性や運命、恋愛や仕事、人間関係など、多角的で具体的に分析できるので、非常によく当たるといわれています。
8.宿曜占術(東洋)
インド占星術を基盤とする、日本の占星術。平安時代に唐から空海がもたらしたとされています。西洋占星術は太陽の運行を中心として星を配置するのに対し、宿曜占星術では月の運行を見て占います。
個人の特性や運命、相性などが読み解けます。
的中率も高いと言われています。
9.星平会海(西洋・東洋)
星平会海とは、東洋と西洋の4つの占いを組み合わせた占術です。西洋占星術・四柱推命・紫微斗数・宿曜占星術を同時に使って占うため、4つの占術に精通していなければ、星平会海を使いこなすことはできません。
このことから、星平会海は「運命学の最終奥義」とも呼ばれています。
10.九星気学(日本)
陰陽五行説をもとに、生年月日から割り出した九星と干支を組み合わせて占います。成年以降は生まれた年だけで占えるので、初心者にもわかりやすいといえるでしょう。
方角の吉凶を占うこともできるため、引っ越しや新居の間取りが気になる人にもおすすめです。
生まれ持った性質や、運気のサイクルを導き出せます。
11.六星占術(日本)
細木数子さんが編み出した占いで、メディアでも有名になりました。生年月日から6つの運命星を算出して占います。12の運気がサイクルになっており、その中でも停滞期の「大殺界」は特に過ごし方に気をつけたほうが良いとされています。
12.ゼロ学占い(日本)
長野県出身の御射山宇彦さんによって考案されました。ゼロ学(0学)とは「形而上学」と「形而下学」を合わせた学問で、「運命分析学」と言われています。
生年月日から6つの運命数を調べ、それを陰陽にわけた12の支配星で占います。
自分でより良い未来を築いていくために、どう行動するべきかの指標を与えてくれます。
13.五星三心占い(日本)
テレビでおなじみのゲッターズ飯田さんが、四柱推命や西洋占星術など複数の占いを融合させて考案した独自の占いです。
生年月日を基に、6つの星と金・銀を組み合わせてタイプを割り出します。
14.動物占い(日本)
12の動物がシンボルとなった占いで、四柱推命をもとに作られています。生年月日から12種類の動物が当てはめられ、さらにカラー別にに分類された60種類で占います。子どもから大人まで簡単に占えて、よく当たると親しまれています。
本人の性格や特徴、相性や運勢なども占えます。
15.血液型占い(日本)
A型B型O型AB型、4つの性格を統計学的に分類したもので、日本ではポピュラーで身近な占いと言えるでしょう。
占い「命術」のまとめ
「命術」での占いに向いているのは
- 長期的な運勢
- 生まれ持った性格や才能
- 他者との相性
「命術」の代表的なものには
- 西洋占星術
- 四柱推命
- 九星気学
などがあります。
西洋、東洋、日本発祥のものなどさまざまあるので、気になる占いを試してみてはいかがでしょうか。