
迷いや決断に直面したときに頼りになるのが、「卜術(ぼくじゅつ)」と呼ばれる占術。あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、実は私たちに身近なタロットカードやおみくじも「卜術」の一種なんです。
「卜術」の占いは、偶然に見える結果の中に必然を見出し、今の運勢や選択のヒントを探るもの。この記事では、「卜術」の特徴や、どんな悩みに向いているのかをご紹介しますね。
「卜術」の特徴とは?
占いには大きく分けて「命術」「卜術」「相術」の3つの系統があり、近年では「霊術(れいじゅつ)」も注目されています。「卜術」はこの中でも、その瞬間の運勢を読み解くことに特化した占術です。
たとえば、星座占いのように生年月日をもとに占う「命術」とは異なり、「卜術」では特定の情報がなくても占うことが可能。タロットカードやさいころなどの道具を使い、その時の流れに応じた答えを導き出します。
ただし、「卜術」は同じ質問を何度も占うと結果がブレやすいため、迷ったときに一度だけ占い、時間を置いてから再度試すのがポイントです。
「卜術」はこんな悩みにおすすめ!
「卜術」は、短期的な運勢や、迷いがあるときの判断材料を得るのに適しています。
たとえば、こんな悩みを持っている人におすすめです。
- 好きな人に告白してもいい? タイミングは?
- ケンカした恋人は、今どんな気持ち?
- 転職するなら今がベスト? それとも残るべき?
このように、「今どうすればいいか?」を知りたいときに役立つのが「卜術」です。直感的な答えを得ることで、次の一歩を踏み出しやすくなりますよ。
また、「卜術」は相手の生年月日や詳細な情報がなくても占えるため、相性や気持ちを知りたいときにもぴったりです。
「卜術」に向いていない相談とは?
「卜術」は短期的な運勢を占うのに適していますが、実はどんな相談にも向いているわけではありません。相談内容によっては、「命術」や「相術」を活用した方が、より的確な答えが得られることもあります。
こんな相談は「命術」がおすすめ!
「命術」は、生まれ持った運命や長期的な流れを読み解く占術。特に、以下のような悩みには「命術」を試してみるのがおすすめです。
- 人生全体の運勢を知りたい!
- 自分の本質や性格を深く理解したい!
- 長期的な人生の転機を見極めたい!
こんな相談は「相術」がぴったり!
「相術」は、手相や風水のように見た目や形から運勢を読み解く占術。次のような悩みがあるなら、「相術」を試してみるとよいでしょう。
- 中期的な運勢が気になる!
- 恋愛運や健康運、才能の傾向を知りたい!
- 運気を上げる開運方法を知りたい!
「卜術」「命術」「相術」をうまく使い分けることで、悩みに応じた最適な答えを得ることができますよ。
「卜術」占いの種類9選と特徴

占いにはさまざまな種類がありますが、直感や偶然性をもとに運勢を読み解く「卜術」占いは、古くから多くの人に親しまれています。
それぞれの特徴を知っておくと、自分に合った占いを選びやすくなりますよ。
① タロットカード – 絵柄が示す運命のヒント
タロット占いは、占いの中でも人気の高い占術の一つ。大アルカナ22枚、小アルカナ56枚の計78枚のカードを使い、偶然引いたカードの絵柄や向きから未来を占います。
カードには正位置と逆位置があり、それぞれに異なる意味が込められているのが特徴。
たとえば「この選択でいいのかな?」と悩んだとき、タロットでは「あなたの引いたカードは『太陽』の正位置。ポジティブな結果が期待できますね」といったアドバイスが得られます。
仕事や恋愛だけでなく、今の自分に必要なメッセージを受け取れるのも、この占いの魅力ですね!
② ルーン占い – 25の神秘の文字が導く答え
ルーン占いは、古代ゲルマン民族が用いた神秘の文字を使って未来を読み解く占いです。25種類のルーン文字にはそれぞれ意味があり、刻まれた石や木片を引いて占います。
タロットカードと同様に正位置・逆位置で意味が変わるのが特徴ですが、よりシンプルで直感的なメッセージが得られるのが魅力。
「悩みごとがあるけど、どうしたらいい?」と迷ったとき、「あなたが引いたルーンは『ギューフ』。これは贈り物や良縁を意味しますよ」といった答えが導き出されます。
③ ホラリー占星術 – その瞬間が示す運命
ホラリー占星術は、一般的な占星術とは異なり、生年月日を必要とせず、相談した瞬間の星の配置から答えを導き出す占術です。
「今、この問題をどう解決すべき?」といった具体的な悩みに対して、その場でホロスコープを作成し、未来を読み解くのが特徴。「最近仕事で行き詰まっている」と感じたとき、「今の星の配置では、新たな方向性を模索するタイミングですね」といったアドバイスが得られます。
特に、近未来の出来事を知るのに役立つ占いですよ!
④ ルノルマンカード – 日常のシンボルが告げる未来
ルノルマンカードは、フランスの有名な占い師マリー・アン・アデレード・ルノルマンにちなんで名付けられた占術。36枚のカードには「家」「鍵」「星」など身近なシンボルが描かれており、直感的に意味を読み取れるのが特徴です。
タロットのように正位置・逆位置はなく、1枚1枚のカードが明確なメッセージを持っているのがポイント。「これからの恋愛運は?」と占ったとき、「『指輪』のカードが出ましたね。これは良い縁や約束を意味しますよ」といった診断が受けられます。
シンプルだけれど奥が深い、この占いを試してみるのも楽しそうですね!
⑤ オラクルカード – 神秘のメッセージを受け取る占い
オラクルとは、「信託」や「啓示」を意味する言葉。オラクルカードは、神や天使などのモチーフが描かれたカードを使い、メッセージを受け取る占術です。
タロットカードのように決められた枚数やルールはなく、直感的にカードを引き、その言葉や絵柄からインスピレーションを得るのが特徴。
「今の自分に必要なメッセージが知りたい」と思ったとき、この占いなら「あなたは『希望のカード』を引きました。新たなチャンスが訪れる兆しですよ」といった導きを得られるかもしれません。
⑥ ダウジング – 潜在意識に問いかける占い
ダウジングは、古くから水脈や鉱石を探すために使われてきた技術。その神秘的な力が占いとしても活用されています。
主にペンデュラムと呼ばれる振り子を使い、質問に対する答えを導き出す方法が一般的。手軽にできる一方で、心の状態が結果に影響を与えることもあるため、冷静な解釈が求められます。
「迷いを晴らしたい」と思ったとき、この占術なら「あなたの問いに対してペンデュラムが右に動きました。前向きに進むべきときですね」といった指針を得られるでしょう。
⑦ ビブリオマンシー – 書物が導く啓示の占い
ビブリオマンシーは、手元にある本を使って占うシンプルな方法。聖書やコーランなどの宗教書が使われることもありますが、特に決まりはなく、自分が大切にしている本を用いることも可能です。
目を閉じてページを開き、指で示した言葉や文章がそのとき必要なメッセージとなります。
「答えが見つからない…」と悩んだとき、この占いなら「開いたページに『新しい旅立ち』の文字がありました。今こそ決断のときかもしれませんね」といったヒントを得られるでしょう。
⑧ 易 – 東洋の叡智が示す運命の指針
易は、古代中国に端を発する哲学的な占術。宇宙の真理を読み解く学問でもあり、「断易」「周易」「梅花心易」と様々な種類があります。
筮竹やコイン、さいころを用いて卦を立て、未来の流れを占います。道具を使わず直感的に占える「梅花心易」も、魅力がありますね。
「進むべき道を知りたい」と思ったとき、この占術なら「あなたの卦は『泰』。安定と調和の時期なので、落ち着いて行動しましょう」といったアドバイスを受けられるでしょう。
⑨ おみくじ – 神々が授ける運勢のメッセージ
神社やお寺で引くおみくじは、日本人にとって身近な占いのひとつ。新年や節目のタイミングで運勢を占う人も多いのではないでしょうか。
自分の状況やアドバイスがほしい質問を思い浮かべながら引くことで、適切なメッセージを受けることができます。
「大吉」「凶」といった結果だけに注目するのではなく、書かれた言葉の意味をしっかり読み解きましょう。
占い「卜術」のまとめ
今回は、「卜術で今の運勢を占う!」というテーマについてお話ししました。
- 「卜術」の特徴とは?
- 「卜術」はこんな悩みにおすすめ!
- 「卜術」に向いていない相談
といったポイントを押さえることで、自分の悩みに合った占い方を見つけやすくなります。
代表的な占術は
- タロットカード
- ダウジング
- 易
など、神秘的で魅力あふれる占術が多いですね。
「今どうすればいいか?」を知りたいときに役立つのが「卜術」。直感的な答えを得ることで、次の一歩を踏み出しやすくなりますよ。
ぜひ本記事を参考に、自分にぴったりの占い方法を試してみてください!