占いには、悩みの種類によって向き不向きがあることを知っていますか?
悩みに合っていない占術で占ったとしたら、答えがあいまいになってしまうかも。せっかく占ってもらうのに、それではもったいないですよね。
ここでは「卜術(ぼくじゅつ)」という種類の占術をご紹介します。聞きなれない言葉ですが、たとえば占いで人気の高いタロットカードは「卜術」に分類されます。
いま判断を迫られている状況で一歩を踏みだせない人は、卜術の占いを上手に活用してみましょう。
卜術に分類される占いの種類もご紹介しますので、参考にしてくださいね。
占い「卜術」の特徴
占いは、古い時代から伝わる「命術」「卜術」「相術」に分けられます。加えて近年では、霊的な能力を使う占い「霊術」が注目されており、大きく4つに分類されるといえます。
「卜術」には生年月日のような情報は、基本的に必要ありません。カードやさいころなどの道具を使って占うのが一般的です。直感で選んでいるので答えは偶然のように見えますが、「卜術」ではその時々の結果は必然と考えます。
同じ事がらを続けて何度も占うと違った結果が出てしまい、かえってどうすればよいのか迷うことになってしまいます。ここぞという時に一度だけ占い、同じ事がらを占う時は数か月の間をあけてからにしましょう。
「卜術」に向いている悩み
「卜術」は判断を迫られている状況で、直感的な答えを与えてくれます。
- 好きな人に告白しても大丈夫か、良い時期はいつか
- 喧嘩している恋人は、私のことをどう思っているのか
- 転職と、今の会社に残るのとどちらが良いか
このように自分や相手の気持ちを確認したい時や、具体的な質問がよいでしょう。
現在~数か月程度の、短期的な運勢を占うことを得意とします。
また占いには、生年月日や生まれた時間などの情報を必要とするものもありますが、「卜術」の占いでは基本的に必要としません。相性や気持ちを知りたい相手の個人的な情報を知らなくても、占うことができます。
「卜術」に向いていない悩み
近い未来に関する事がらや、人の気持ちの相談には相性が良い反面、「卜術」には向いていない悩みもあります。相談内容に合わせて、「命術」「相術」など使い分けるとよいでしょう。
こんな相談は「命術」で
- 生涯にわたっての長期的な運勢
- 生まれ持っての性格や本質
- 大きな命運
こんな相談は「相術」で
- 中期的な運勢
- 恋愛、健康、才能などの傾向
- 開運する方法
「卜術」の占い9種類を紹介
「卜術」には、有名なものから一風変わったものまでいろいろあります。一度は目や耳にしたことがあるものも多いのではないでしょうか。
占い師にしっかりと占ってもらうのも良し。気軽に自分でできる占いもあるので、試してみるのもいいですね。
1.タロットカード(西洋)
占いの中でもタロット占いは特に人気が高く、よく知られていますね。
タロットカードは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、計78枚のカードから構成されています。カードが正しい位置で出た場合を正位置、逆の向きで出た場合を逆位置と言い、それぞれにカードのイラストの持つ意味が異なってきます。タロット独自の展開法(スプレッド)に基づいて読み取っていきます。
直感で選んだカードで当たるのか半信半疑な人もいるでしょう。しかし偶然選んだように見えてもそこには必然性があり、適切なメッセージが込められています。
仕事や恋愛、さらには自分にとっての課題や方向性など、さまざまな答えを示してくれます。
2.ルーン占い(西洋)
ルーンとは「秘密」「神秘」という意味で、ゲルマン民族が用いた25種類の文字で占います。一つひとつの文字に意味やシンボルが込められています。
昔は動物の骨や小枝に文字が書かれていましたが、現在は石や木、カードが使用されています。タロットカードと同じく、正位置や逆位置で意味が変わります。タロットカードに比べてシンプルですが、わかりやすく明確なメッセージが現れます。
悩みや状況、相談に合わせて様々な角度から占うことができます。
3.ホラリー占星術(西洋)
占星術は生年月日を必要としますが、ホラリー占星術は生年月日や、生まれた時間がわからなくても占えます。
悩みが生じた日や、質問をした瞬間のホロスコープチャートで読み解きます。そのため占星術でありながら、卜術に分類されています。対応できる相談内容は幅広く、比較的近い未来のことを的確に読むことができます。
4.ルノルマンカード(西洋)
ルノルマンカードは、フランスの有名な占い師マリー・アン・アデレード・ルノルマンの名前にちなんでつけられました。36枚のカードで、絵柄には「犬」「本」「家」など日常的なものが多くあります。意味を覚えやすく、直感的に意味を読み取りやすいのが特徴です。
タロットカードのように正位置と逆位置で意味が変わることはなく、一枚のカードに一つの意味が込められています。
一枚のカードで占う方法もありますが、複数のカードで占うことでより深く具体的な結果を読み解くことができます。
5.オラクルカード(西洋)
オラクルとは、「信託」「啓示」「神のお告げ」という意味があります。天使や神様が描かれているものが多いですが特にモチーフに制限はなく、枚数も決められていません。
タロットカードやルノルマンカードのように現実的な答えを占うのではなく、メッセージや気づきを与えてくれるものと考えます。
6.ダウジング(西洋)
ダウジングとはもともとは水脈や金鉱など、地下資源を探査するために使われてきた技術です。科学的な根拠は証明されていませんが、古くから確かな効果を発揮してきました。
近年占いで使用する方法は、主にペンデュラムという振り子を使用します。質問に対して、無意識の体の反応によりペンデュラムが動きます。誰でもダウジングをすることはできますが、心理的な影響を受けやすいので、解釈には注意が必要です。
7.ビブリオマンシー(西洋)
書物占いと呼ばれ、身近に本さえあればできる占いです。目を閉じてページをランダムに開き、ペンなどで指し示した文章や単語からメッセージを読み解きます。
キリスト教徒なら聖書、イスラム教徒ならコーランを使用することが一般的です。しかし特に決まりはないので、自分の好きな本を使用してもよいでしょう。
8.易(東洋)
易とは、宇宙の真理や哲学的な法則を表した思想です。断易・周易・梅花心易などがあります。
筮竹という50本の細い竹の棒や、コイン、さいころを使って占います。梅花心易は、道具を使わずに占うことができます。八卦や六十四卦を出し、近い将来の行動の指針を明確に示してくれます。
9.おみくじ(東洋)
神社参拝や初詣などで、日本人になじみ深いおみくじ。
自分の状況やアドバイスがほしい質問を思い浮かべながら引くことで、適切なメッセージを受けることができます。「大吉」「凶」などの結果に一喜一憂するのではなく、内容をよく読んで、自分が思い浮かべた質問に対する答えをしっかり読み解くようにしてください。
占い「卜術」のまとめ
「卜術」での占いに向いているのは
- 現在~数か月の短期的な運勢
- 恋愛、仕事、健康など判断に迷う時
- 他者の気持ち
「卜術」の代表的なものには
- タロットカード
- ダウジング
- 易
などがあります。
古くから親しまれてきた占いや神秘的な占いもあり、それぞれに魅力を感じるのではないでしょうか。
気になる占いを試してみて、心が軽くなるといいですね。