- やりがいのある保育士だけど忙しすぎる
- 子ども一人ひとりと向き合えていない
- 0.1.2歳の保育に専念したい
活気あふれる行事や大勢の子どもの笑顔。保育士の仕事はやりがいがあるけど、最近ちょっと疲れぎみ…そんな人はいませんか。
それは園の規模や仕組みが、あなたに合っていないのかもしれません。私は大規模園から小規模園に転職し、穏やかな保育環境とやりがいにたどり着きました。
この記事では大規模園で私が疲弊した理由と、小規模園で取り戻せたやりがいについて解説します。この記事を読めば自分に合った環境が分かり、自分らしい働き方を手に入れられます。

- 40歳で保育士資格を取得し、異業種から保育士に転職
- 【経験した勤務施設】認定こども園×1、小規模保育園×3
- 【経験した雇用形態】正社員、パート(フルタイム・短時間)、派遣社員
自身の家庭や子育てとのバランスを取りながら、さまざまな働き方を模索。
現在、小規模保育園で派遣パートをしている現役保育士です!
保育士のやりがい|「楽しい!」と思える瞬間

子どもと毎日過ごす中で、「楽しい!」と思える瞬間はたくさんあります。くすっと笑えたり子どもと一緒になって遊びに夢中になったり、保育士は日々驚きと感動を味わえる素敵な仕事です。
子どもの成長を実感できる
子どもの成長スピードは目覚ましく、保育士はその成長をすぐそばで感じられます。昨日できなかったことが今日できるようになっている、私自身そんな瞬間に何度も立ち会ってきました。
つかまり立ちから、一人で立てるようになった
「ブーブー、きた」などの二語文を話せるようになってる
絵本に興味を示してなかった子どもが、今では絵本に夢中!
ときには保護者より先に、子どもの成長した姿を目にすることも。一つひとつが、子どもの大切な「初めて」の瞬間です。
行事の達成感を味わえる
行事に力を入れている保育園は多いです。行事をやり遂げたときには、感動で胸がいっぱいになります。特に運動会や生活発表会は、保育園のビッグイベントです。
- 合唱、合奏、劇
- 鼓笛や和太鼓など(年々受け継いでいる出し物)
年齢が上がるにつれて、出し物の数が多くなります。
最初はばらばらだった子どもたちが台詞や楽器を少しずつ覚え、だんだんと一つの形ができあがります。本番で立派な姿を見せてくれる子どもたちは頼もしいです。保護者が子どもの成長に感動して涙している場面もあり、「やって良かった」と思える瞬間です。
子どもとの信頼関係を感じられる
保育園に通い始めたころの子どもは、保育士を警戒しています。号泣して全力で保育士を拒否することも。今までママやパパと過ごしていたのに、急に離されるのだから当然ですよね。しかし毎日だっこや声かけを続けていると、次第に心を開いてくれます。
- 遊びの途中のときどき膝の上に座りに来る
- 「みてみて!」と小さな発見を報告しに来てくれる
- 「イヤだ!」という感情を態度や言葉で表す
子どもが安心して甘えや感情を見せるのは、保育士に信頼を寄せているからです。子どもとの信頼関係は、保育士の大きなやりがいにつながります。
子どもの笑顔に癒される
子どもは毎日、楽しそうに保育園生活を過ごしています。時には泣いたり感情を爆発させたりしますが、子どもの笑顔は宝物です。
- 絵本を見るキラキラした表情
- お友達と笑い合って遊ぶ姿
- 保育士に話しかける嬉しそうな声
子どもの笑顔を見ていると、保育士ってなんて素敵な仕事なんだろうと実感します。
保護者からの「ありがとう」がうれしい
仕事や家庭の事情で日中忙しい保護者に代わって、保育士は子どもと過ごしています。
保護者が安心して子どもを預けられるように、保育士は園での子どもの様子を伝えたり、保護者の悩みに寄り添ったりします。
- いつも家で、楽しそうに保育園の話をしてるんですよ!
- 家でも野菜が食べられるようになりました!
保護者から、家庭での子どもの様子が聞けると嬉しいです。
行事の際には、「こんなに成長した姿を見せてもらって、ありがとう」と言葉を頂くこともあります。
やりがいはあるけど|保育士が疲れる理由は大規模保育園だから?


保育士の業務が「最近しんどい、疲れた」というときは、理由を探ってみましょう。
私の場合は、園の規模が関係していたようです。大規模園は子どもの人数が多く、やることもたくさんあります。私が実際に働いて、大規模園に疲れた理由を解説します。
幼児クラスのパワーに圧倒される
大規模園では、1クラス30人近い子どもがいます。私が勤めていた保育園は総勢150人の園でした。
幼児クラスと呼ばれる3.4.5歳児は、1クラスおよそ30人の子どもがいます。幼児クラスは、遊びやおしゃべり、けんかもパワー全開です。
自由時間の賑やかさがすさまじい
「せんせい、おにー!」と指名され、全力の鬼ごっこ
体操やリズム教室でのお手本がキツイ
私が若くなかったのも要因ですが、毎日幼児のパワフルさに圧倒されていました
クラス以外との調整が大変
合計園児数が100人を超える大規模園では、他クラスとの兼ね合いで思うように動けない場合があります。
突然の雨で散歩が中止に。お遊戯室での遊びに変更しようとしたところ、すでに他のクラスの予約が入っており使用できなかった。
手洗いやトイレの時間が複数のクラスと重ならないように配慮している。混みあって待ち時間が長くなると、子どもたちの集中力が切れてしまう。
子どもを飽きさせずに保育を進めるには、スムーズな連携が必要です。しかし大規模園では、急な予定の変更をクラス間で共有できなかったり、柔軟な対応をしにくかったりする面があります。
行事中心のスケジュールに振り回される
運動会や生活発表会などの行事前には、子どもの練習の時間や職員会議が増えます。それらをこなそうとすると、日常保育よりも行事を優先したスケジュールになります。
- おなかがすいて機嫌が悪くなる
- 待ちきれずに寝てしまう
練習が長引いて給食や午睡の時間が後にずれてしまうと、子どもには負担が大きくなります。
行事前は、保育士にとっても忙しい時期です。行事に関する業務が多く、日常保育が後回しになりやすいです。
子ども一人ひとりと向き合う時間が少ない
1つのクラスで30人もの子どもがいると、一人ひとりと向き合う時間が少なくなります。トイレや着替えで頑張っている子どもの「あと一歩」を、待ってあげられない場面もあるでしょう。
本来ならば、一人ひとりの歩幅に合わせ成長を見守りたいところ。
複数担任やフリー保育士と協力して、細やかな関わりを徹底したいと思いつつ、「〇〇ちゃんの今日の様子はどうだった?」と振り返る余裕がない保育士が多いのも現状です。
自分の保育観を出しにくい
保育士として働く上で、保育園のやり方と自分の保育観が違う時があります。「新しいことがしたい」「自分の保育観を活かしたい」と考える人もいるでしょう。保育園には保育理念や活動方針があり、保育士は方針に従って活動を展開します。
大きな園ほど、園全体のバランスや安全面を考慮して「今までどおり」を求められることが多いです。
僕は「ダイナミックな泥遊び」を提案したけど、認められなかったことがあります
保育士のやり方に委ねられるケースもあるので、諦める必要はありません。しかし職員会議で提案しても、意見がとおりにくい傾向があります。
小規模保育園で自分らしい保育|再発見したやりがい5選


私は大規模保育園から小規模保育園に転職した経験があります。約5年の大規模園勤務は楽しい思い出です。しかし小規模園へと環境を変えてみて、自分に合っているのは小規模園だと気づけました。
小規模園で再発見したやりがいと、私や同僚保育士のエピソードを紹介します。
乳児保育に専念できる
小規模園は基本的に、0.1.2歳の乳児をお預かりしています。
私は大規模園に在籍中、幼児も乳児も担当しました。しかし乳児保育が好きだったため、小規模園は私にぴったりだと感じています
0.1.2歳児の成長過程で、子どもの「初めて」に立ち会えることが喜びです。
子どもをだっこする機会が多く、腰痛には注意が必要です。しかし体力を使う仕事は幼児クラスより少なめ。無理なく、長く仕事を続けたい人が多く働いています。
職員同士の連携が取りやすい
大規模園では職員が通常30人以上いるのに比べ、小規模園の職員は少ないです。
園長1人、看護師1人、栄養士1人、調理師2人、保育士10人(フルタイム・短時間含む)
小規模園の子どもの定員は一般的に19人。子どもの情報をすべての職員が把握しているといっても良いでしょう。保育室はワンフロアの場合が多いため、子どもの様子をスムーズに共有できます。
子どもに普段と違う変化やサインが見られたら、担任でなくても誰かが気づき、すぐに相談し合える環境です。
日常保育を大切にできる
小規模園の多くは行事を最小限にしているため、日常保育を大切にできます。行事を実施する場合でも、完成度を求めるのではなく、日々の遊びの延長線上にある自然な姿を保護者に届けています。
行事の練習に追われないので、子どもの情緒や生活リズムに影響が出にくいです。大がかりな準備に保育士の手を取られないので、保育士の気持ちにもゆとりが生まれます。
- 公園でのダンゴムシ観察を、子どもが納得いくまで楽しむ
- その日の体調や睡眠状況に合わせ、心地よく過ごせるようにする
子どもの様子に合わせ、柔軟な日々の保育に力を注げます。
子ども一人ひとりとじっくり向き合える
子どもの人数が少ない小規模園では、一人ひとりとじっくり向き合うことができます。登園時や保育中「いつもと違うな」「昨日より元気がないな」と、ちょっとした表情や態度の変化に気づけます。
いつもなら率先してお片付けをしてくれる〇〇ちゃん、今日はイヤイヤをしているね
そんなときは何か伝えたいことがあるのかもしれないし、特定のおもちゃにこだわりを持っているのかもしれません。
「お片付けの時間だよ」で済ましてしまいがちな場面ですが、一人ひとりに目を合わせ思いを代弁しながら、子どもに寄り添うことができます。
自分の保育観を活かしやすい
小規模園は「自分の目指す保育」を形にしやすい場所です。同僚や園長との距離が近く、スムーズに話し合えます。
絵本の読み聞かせの資格を持っている保育士が、成長に合わせた「読み聞かせ年間スケジュール」を作成。たっぷりの読み聞かせタイムを取ったり、子どものお気に入り絵本の劇遊びをしたりして、絵本保育を実践していました。
子どもが机を叩いて音を楽しんでいたのをヒントに、大小・さまざまな素材の手作り太鼓を用意しました。叩く強さや場所によっても音が変わり、子どもたちは大喜び。興味を持った遊びを否定せず広げることが、子どもの喜びにつながると感じました。
遊びのアイデアを相談したり、試したりしやすい環境が整っています。「子どもが興味を持った遊びを深掘りしたい」「自分でやりたい気持ちを尊重したい」など理想の保育を実践できると、保育士のやりがいにつながります。
まとめ|大規模園で疲れたら小規模保育園という選択を


保育士は子どもの成長に立ち会える、やりがいのある仕事です。もしあなたが保育士としてのやりがいを見失っているなら、環境を見直してみましょう。
私は大規模園から小規模園に転職し、「小規模園が合っている」と気づきました。
- 幼児クラスのパワーに圧倒される
- クラス以外との調整が大変
- 行事中心のスケジュールに振り回される
- 子ども一人ひとりと向き合う時間が少ない
- 自分の保育観を出しにくい
- 乳児保育に専念できる
- 職員同士の連携が取りやすい
- 日常保育を大切にできる
- 子ども一人ひとりとじっくり向き合える
- 自分の保育観を活かしやすい
もしあなたが、かつて私がいた大規模園のような環境で疲れているなら、小規模園への転職を選択肢に入れてみてください。穏やかな環境で、乳児保育ならではのやりがいを見つけられるでしょう。



