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【環境?適性?】保育士に向いていない人の特徴10選!次にとるべき行動を解説

園庭で遊ぶ保育士と子どもたちのイラストを背景に「保育士向いていない?特徴10選チェックリストつき」の文字
  • 子どもは好きなのに、毎日仕事に行くのがつらい
  • 周りの先生はうまくやっているのに、自分だけが空回りしている

日々仕事をしていて、「向いていない」と感じている保育士は、決して少なくありません。

私自身、保育士になったころから「向いていない」と何度も悩んできました。転職を重ねて気づいたのは、向いていないと感じながらも、環境と工夫次第で続けられるということです。

この記事では、「保育士が向いていない」と感じる人の特徴を解説し、チェックリストも用意しています。この記事を読めば、自分らしく働くために次にとるべき行動が分かります。

保育士としての働きやすさを改善するには、雇用形態や園の規模など環境を変えることが大切です。一方、個人の性格や気質により「向いていない」「適性がない」と感じているときは、異業種への転職が根本的な解決策になるケースもあります。

目次

保育士に向いていないと感じる人の10の特徴

保育士に向いていないと感じる人の特徴を解説します。実は向いていないのではなく、環境を変えたり役割を調整したりすれば改善できるケースは多いです。

騒音やマルチタスクにストレスを感じやすい

感覚に敏感で繊細な気質を持つ人は、保育の現場が負担になりやすいです。

保育室は、複数の子どもの泣き声・笑い声・走り回る音など、複数の大きな音であふれかえっています。子どもの動きを追いながらの安全確認やトイレの介助、保護者対応といった刺激の多いタスクを並行して行う場面もあります。

HSP気質の人や、マルチタスクにストレスを感じやすい人にとって、保育室は気持ちが休まらない環境です。

HSP気質とは

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、音や光、においなどの些細な感覚刺激に敏感で、感受性の高い神経の性質を持った人
引用:健康サイトbyアリナミン製薬
※HSPは病気ではなく、生まれ持った特性を指します

少人数制の小規模保育園や、静かな環境を確保しやすい乳児クラスでは消耗の度合いが大きく下がる場合があります。

大勢の人前に立つと緊張する

保育士は、朝の会・発表会・保護者参観・懇談会など、人前に立つ場面が定期的にあります。注目を浴びることへの苦手意識がある人にとって、これらの場面はエネルギーを大きく消費します。

私の場合

私自身、人前に立つことは得意ではありません。発表会のような大きな行事でなくても、保育室でのささやかな誕生会でも実は毎回緊張しています。

しかし場数を踏むことで順応してくるものです。「緊張しなくなる」のではなく、「緊張したまま動ける」ようになったと感じています。

ただ、毎朝の朝の会でさえ苦痛で、子どもの前に立つこと自体がつらくなっているなら、働き方を見直す必要があります。

人前への苦手意識が強い場合、

  • 行事の少ない園
  • 担任ではなくフリーで動けるポジション
  • 少人数の小規模園

を選ぶことで、負担を大幅に下げられます。

大人同士のコミュニケーションに苦手意識がある

子どもは好きだけど、大人との関係がつらいという保育士は非常に多いです。

保育士同士の人間関係や保護者対応など、保育士の仕事は子どもと向き合う時間と同じくらい、大人とのコミュニケーションで成り立っています。

ときには園長の厳しい指導に落ち込んだり、職員間の派閥争いに巻き込まれて疲弊したりすることもあります。

閉鎖的になりがちな保育園特有の人間関係ですが、これらは保育士としての資質の問題ではありません。園独自のカラーや体制によって、雰囲気は大きく異なります。

保護者からのクレーム対応はできればしたくない、という人も少なくありません。しかし環境次第では、保護者と良好な関係を築けます。

私の場合

もともとおしゃべりなタイプではない私は、大規模園でのたくさんの保護者との関係に疲れる場面がありました。小規模園に移ってからは保護者の困りごとや要望も把握しやすく、丁寧なコミュニケーションが取れています。少ない人数とじっくり向き合える園が、私には合っていたようです。

人間関係は、定員数の少ない小規模園やフラットな関係性の保育園に移ることで、ストレスが軽減するケースがあります。

命を預かる緊張感に耐えられない

保育園では子どもの大切な命を預かっています。責任の重さがプレッシャーとなって、自分には向いていないと感じる保育士もいます。

すい

転倒、誤飲、アレルギー、午睡中の見守りなど、注意すべき点はたくさん。

保育士は、勤務中のあらゆる場面でリスクを意識しながら動いています。緊張感が過剰になると、退勤後も「あの対応で良かっただろうか」と気になり、気持ちが休まりません。

子どもの安全は園の職員全員で守るものです。複数の保育士と連携して対応することが重要ですが、人手の少ない園では、子どもの安全の確保が難しくなります。職員配置にゆとりのある園に移るなどの対策で、手厚く子どもを見守る働き方ができます。

事務作業や書類作成が膨大で苦痛

保育士業務の中で、書類業務の占める割合は大きいです。保育日誌・週案・月案・指導計画に個人記録など書類の種類は多く、それぞれの締め切りに追われます。

保育の「ねらい」や「配慮」などをいくつもの書式に関連付けながら書く必要があり、保育士の時間を圧迫する業務です。

最近ではICT化が進んでいる園も増えています。手書きでの書類に疲弊している保育士は転職を選択肢として検討してみても良いでしょう。保育ドキュメンテーションツールを導入している園では、書類業務の労力と時間が大幅に短縮されます。

完璧主義で自分を追い込んでしまう

完璧を求めてしまうと、保育の現場では消耗の原因になります。子どもはいつも、想定外の動きをします。保育現場は「計画通り」が成立しにくい環境です。

  • 事前に計画した活動通りに進まない
  • ねらいと実際の子どもの反応がずれる
  • 突然のトラブルで一日の流れが崩れる

全ての業務を100点でこなそうとすると、毎日何らかの「できなかった自分」に向き合うことになります。完璧主義の傾向が強い人ほど、自己肯定感が下がってしまいます。

手抜きをするわけではありませんが、長く続けるために「60点で終わらせてよいもの」と「丁寧にやるべきもの」を分ける判断が必要です。

予定外のトラブルに臨機応変に動けない

保育現場ではマニュアル通りに動けることよりも、状況判断と即座の対応が求められる場面が多いです。集団で行動する子どもたちを円滑にサポートしたり、急なトラブルから子どもを守ったりする必要があるためです。

  • 子ども同士の突然の衝突
  • 天候などによる保育内容の変更
  • 保護者からの予期しないクレーム

保育現場に不慣れな人や決まったルーティン作業を好む人には、この即応性の要求が強いストレスになることがあります。

臨機応変に動けなくて、先輩保育士から注意を受け落ち込むこともあります。しかし、対処のパターンを少しずつ増やしていけば、改善できる場合がほとんどです。経験年数が増えると初めての状況が減り、対応できる範囲は広がります。

子どもとの関わりに自信が持てない

子どもが好きで保育士になったものの、自信を持って動けないと感じる保育士がいます。特に保育士になったばかりの頃は、子どもを集団で保育するための経験やスキルが足りていないからです。

子どもは甘えや試し行動で、保育士の反応をよく見ています。そんな関わりの中で「どう声をかければよいか」「どこまで介入すべきか」に悩むことも多いです。

すい

昨日は手遊びに夢中になって、注目してくれた子どもたち。「クラスがまとまってきた!」と手応えを感じたのに…。

すい

今日はわざとゴロゴロ寝転んだりふざけたり、昨日の落ち着きが嘘のよう。「自分の統率力がないせいだ」と落ち込むことも。

スキルを習得する過程では、思うようにいかない場面もあります。

先輩保育士のやり方を観察したり、研修を活用したりするのがおすすめです。経験や試行錯誤を重ねると、自然な子どもとの関わりが身についてきます。

「どうしても自信が持てなくて…」という人は、担任業務のないパートタイムで子どもとの距離を保った働き方もあります。

ピアノや制作などの実技分野が苦手

保育士でも、ピアノや制作が得意ではない人は意外と多いです。ピアノが得意な保育士、制作が得意な保育士が作業を分担している園もあります。

しかし保育を充実させるなら、できるに越したことはないでしょう。指使いが簡単な楽譜や、制作アイデアは、ネットや本で探すことができます。例えばピアノに苦手意識があるなら、片手の練習から始めるだけでも必ず上達してきます。

子どもは保育士のピアノや制作物の完成度を気にしてはいません。一緒に楽しむことが、日常の保育では大切です。

一方で行事の劇や合奏の完成度を重視する園では、ピアノや制作の負担が増す場合があります。

転職を考えているなら見学時に、行事の頻度やピアノの分担について聞いておくと、入職後のミスマッチを防げます。

きれい好きで汚れが気になりすぎる

保育の現場は、衛生的な環境を保つことが難しいです。幼い子どもの生活の場であるため、どうしても汚れる場面は多くなります。

  • おむつ替えや嘔吐の処理
  • 泥だらけの手洗い介助
  • 給食時の食べこぼし

潔癖傾向のある人は、これらの業務に強い抵抗感を覚えるでしょう。ある程度「慣れ」で抵抗感は軽減されますが、どれほど経験を積んでも軽減されないケースも存在します。

その場合は、介助の頻度が下がる幼児クラスへの異動や、異業種への転向を検討する選択肢があります。

【チェックリスト】保育士が向いていないかどうかを見極める

向いていないと感じる原因が今の園の環境にあるのか保育士という仕事そのものにあるのかで、次に取るべき行動は変わります。以下の項目に、いくつ当てはまるか確認してみましょう。

チェックリスト【環境面】
  • 騒音やマルチタスクが多い環境で、感覚が過敏になりやすい
  • 大勢の前に立つのが苦手で、行事進行や人前での指導に緊張を感じる
  • 職員同士の派閥争いや陰口が多く、ストレスが大きい
  • 子どもの安全管理や危機予測への、精神的なプレッシャーが強い
  • 書類の量や行事の準備に追われ、子どもと向き合う時間が取れない
  •  残業が多い、有給が消化できないなど、労働条件が整っていない
  •  困ったときに相談できる先輩や上司がいない、相談しても解決しない

これらの環境面に当てはまる場合は、あなたが保育士に「向いていない」のではありません。環境面を整えれば、あなたの本来の力を発揮できます。当てはまる項目が多い場合は、

  • 保育士同士で協力して、園内の仕組みを改善する
  • 正社員からパート、フルタイムから短時間など働き方を変える
  • 他の園への転職を検討する

などの対応策があります。

次は、適性面のチェックリストです。

チェックリスト【適性面】
  • 完璧な保育を目指すあまり、子どもの予想外の行動や計画変更に強く疲弊する
  • 優先順位の判断が難しく、臨機応変な対応に過度な負担を感じる
  • 子どもを上手くまとめられないことに自信が持てず、自分を責めてしまう
  • 個別でも集団でも、子どもとの関わりに苦痛を覚える
  • ピアノ、制作、運動など、特定の苦手分野を「努力」でカバーする意欲が湧かない
  • 子どもの衛生面や身体的なケアへの抵抗感が消えない
  • 複数の園や雇用形態を経験したが、つらさが取れない

当てはまる項目が多いほど、保育士という職業自体が苦しさの原因である可能性があります。適性を冷静に判断し、保育士以外の働き方を視野に入れてみるのも良いでしょう。

保育士が向いていないと感じる人の選択肢

前のチェックリストで、自分の悩みは環境によるのか適性によるのか判断しました。向いていないと感じる理由を明確にすると、次への行動が取りやすくなります。

  • 【環境面】が多かった人は:雇用形態を変更、他の園に転職、子育て支援に関わる仕事リスト
  • 【適性面】が多かった人は:異業種に転職リスト

を参考にしてみてください。

雇用形態を変更|正社員からパート・派遣へ

正社員や責任の重い立場であることが原因で、保育士に向いていないと感じる場合があります。正社員は担任を任されることが多く、責任を抱えやすい立場だからです。

パートでの勤務になると、正社員に比べ責任の範囲が限定されます。フルタイムだけでなく、短時間勤務や週3日といった働き方もできるので、園でのつらさの軽減につながります。

書類作成業務や保護者対応から外れるケースもあり、精神的に楽になります。

すい

派遣保育士であれば、複数の園を経験しながら自分に合う環境を探すことも可能です。

他の園に転職|大規模園から小規模園など

今の園とのミスマッチを感じているなら、他の園への転職を検討しましょう。園の規模によっても、合うか合わないかは変わってきます。

たとえば大規模保育園は行事の頻度が高くクラスの人数も多いため、騒音やマルチタスクの負担が大きくなります。定員が19人程度の小規模保育園では、乳児保育で比較的穏やかに過ごすことができます。

反対に行事を作り上げる喜びを感じたい人や、たくさんの子どもと触れあいたくて物足りなさを感じている人は、小規模園から大規模園に変わると自分らしさが取り戻せます。

子育て支援に関わる別の仕事

保育の現場以外にも、子どもに関わる仕事はあります。保育園の環境が合わなかったけど、子どもが嫌いになったわけではない場合は、子どもや子育て支援の仕事を検討する価値があります。

例えば
  • 市町村による子ども家庭支援センターの相談員:個別の家庭支援がメイン
  • ベビーシッター:1対1で、手厚い子どものお世話ができる

そのほか幼児教室の講師や学童指導員など、子どもに関わる仕事は多様化しています。保育園以外に目を向けてみるのも良いでしょう。

異業種に転職

保育士を続けるより、キャリアチェンジが望ましい場合もあります。合わない職種で我慢を続けることは、心身の消耗や自己肯定感を下げる原因にもなるためです。

  • 子どもとの関わり自体が苦痛になっている
  • 保育の仕事から離れたときに初めてほっとする

という状態が続いている場合は、他の業種に視野を広げるのが得策です。

すい

私自身は事務職から保育士になった経験がありますが、逆のルートも十分成立します。

保育士として培ったマルチタスク能力、優先順位の判断力、複数の関係者との調整力は、どの仕事においても重宝されるスキルです。

興味のある仕事があれば、情報を集めることから始めましょう。

まとめ|「向いていないかも?」が、働き方を選ぶ判断材料になる

保育士に向いていないと感じるのは、大きく環境面と適性面に分けられます。

環境:人員不足・書類過多・職場の人間関係など、保育園の体質や文化
適性:きれい好き・自信のなさ・完璧主義といった気質・性格によるもの

チェックのついた項目が多いからといって、保育士に不向きとは一概には言えません。しかし、自分の置かれている環境や適性を客観視すると、新たな気づきを得られます。

この記事が、今の園を続けるか他の園に移るか、さらには異業種への転職を考える判断材料になれば幸いです。

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