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【保育士辞める?】仕事がしんどいと感じる理由8選|つらいときの対処法も解説

園庭で遊ぶ保育士と子どもたちのイラストを背景に「保育士しんどい!8つの理由と対処法辞めたら後悔する?」の文字
  • 保育士の仕事がしんどくて限界…
  • 辞めたくなったときの対処法はある?
  • 保育士を辞めて後悔しないか知りたい

保育士は子どもの成長に関われる素晴らしい仕事です。しかし保育園の環境や業務内容によっては「しんどい、もう限界」と感じている保育士は多いのではないでしょうか。

この記事では、保育士が「しんどい」と感じる理由と、つらさを抱え続けないための対処法を解説します。

この記事を読めば、後悔せずにより良い働き方を選択できます。「自分の努力や工夫で改善できるのか」「環境を変えないと無理なのか」を、感情的にならず客観的に見極めるのがポイントです。

今の環境との違いを知るためには、他の園や異業種に目を向けてみるのも大事。それだけでも、気持ちにゆとりが生まれます。

目次

保育士が「きつい」「しんどい」と感じる理由8選

PCで作業して疲れている保育士

保育士はやりがいがある仕事です。しかし「子どもが好き」という気持ちだけでは乗り越えにくい、しんどさがあります。保育士がしんどいと感じる8つの理由を解説します。

責任の重さ|命を預かるプレッシャー

保育士は常に「命を預かっている」という極度の緊張感の中で働いています。集団生活の中では、どれほど注意を払っていても予想外の事故や怪我が起こります。

  • 転倒や、友達同士の衝突による怪我
  • 一瞬の隙に発生した噛みつきや引っかき
  • アレルギー対応や誤飲への注意

遊び、食事、午睡など、生活の様々な場面で注意が必要です。

体験談

まだよちよち歩きの子どものそばにつき添っていたのですが、他の子どもに目を向けた一瞬のすきに転倒しておでこを柵にぶつけてしまいました。

幸い子どもの怪我は軽かったものの、「こんなに注意深く見ていたのに」とショックでした。

大切な子どもを預かっている以上「保育園では安全に過ごして当たり前」というプレッシャーがあり、トラブルの際には過剰に自分を責めてしまいます。責任の重さにより、精神的に疲弊している保育士は多いです。

給料が低い|仕事に見合わない待遇 

業務の専門性や責任の重さに比べ、保育士の給与水準が低いと感じる人は多いです。実際に全職種を対象にした月収換算で、10万円以上の差を示すデータがあります。

認可保育園の収入は国が定める「公定価格」で決まっており、個人の努力が給与に反映されにくい構造があるためです。

保育士平均賃金表
出典:厚生労働省 保育士の現状と主な取組

近年は処遇改善手当などで改善されつつありますが、他業種と比較すると依然として低い傾向にあります。保育は女性が家庭で行うものとされ、かつては専門職としての評価がされにくかったのも原因の一つかもしれません。

「これだけ頑張っているのに」という報われない思いが、仕事へのモチベーションを下げる要因となっています。

長時間労働|残業や持ち帰り仕事

保育士の仕事は多岐にわたります。そのうえ保育中は子どもから目を離せないため、事務作業や行事の準備は、休憩時間や勤務時間外に行わざるを得ません。

出典:保育士バンク!総研

グラフでは、過半数は平均残業時間が0h=「残業なし」となっています。一方で30時間以上の残業をしている人も。現場で働く肌感覚としては、退勤のタイムカードを押してからの業務や、家に持ち帰っての作業が常態化していると感じます。

  • 連絡帳、日誌、週案・月案など書類作成
  • 季節の壁面装飾や行事用小道具の制作
  • 自宅でのピアノ練習や設定保育の立案

膨大な仕事をこなすためサービス残業や持ち帰り仕事が続くと、プライベートの時間が削られ、心身の休まる時間がなくなってしまいます。

体験談

私も子ども園で担任を持っていたときには、仕事から帰宅後は制作物の準備、休日はほぼ書類の作成に充てている時期がありました。

自分の子どもにあまり構ってあげられず、寂しい思いをさせた記憶があります。

保護者対応|クレームや要望への負担

保護者との信頼関係の構築は重要ですが、同時に大きなストレスの元にもなります。価値観の違いで保護者との距離が開いてしまったり、信頼関係が一瞬で崩れたりするケースもあります。

体験談

私の勤めていた園では、子どもの持ち物すべてに記名をお願いしていました。入れ違いになったり紛失したりするのを防ぐためです。しかし「個人情報を書くのには抵抗がある」との理由で拒否される保護者がいました。

できる範囲で要望を受け入れる工夫をしましたが個別対応は難しく、集団生活でのルールを説明する必要がありました。

また子どものトラブルや怪我の際には、防げなかったことへの謝罪とともに、事実をしっかり伝えなければなりません。

  • 怪我が発生した際の保護者からの厳しい追及
  • 子どもの喧嘩で双方が納得できるような説明

など、顔色をうかがいながらの保護者対応に、神経をすり減らす場面もあります。

人間関係|同僚や上司との連携の難しさ

保育園は閉鎖的な職場環境になりやすいため、人間関係の悩みを抱える保育士は多いでしょう。

すい

保育士の退職理由の1位は、人間関係です。

保育士退職理由グラフ
出典:厚生労働省 保育士の現状と主な取組

保育園は狭い空間で特定のメンバーと長時間過ごすことが多く、一度関係がこじれると修復が難しくなります。

  • ベテラン保育士による派閥争い
  • 新人への厳しい指導
  • 特定の保育士への陰口や無視

保育園でなくても苦手な人はいるものですが、私の勤務経験の中でも人間関係のトラブルを見聞きすることは多い印象でした。

「進級に向けて、集団で行動できるように育てたい」「子どものやりたい気持ちを尊重し、個別の行動を認めたい」など、正しいと思っている保育方針をお互い譲れず、ギクシャクすることもあります。

チームワークが不可欠な仕事だからこそ、風通しの悪い職場は苦痛に感じられます。

体力勝負|身体的な疲労の蓄積

保育士は体力が資本です。子どもの目線に合わせた動きや、重量物を運ぶ動作が日常的に繰り返されるためです。年齢を重ねるとともに、身体的な限界を感じやすい職業でもあります。

  • 泣いている子の抱っこやおんぶ
  • 机や椅子の頻繁な出し入れ
  • 真夏の屋外保育による消耗

身体のケアを怠るとダメージが蓄積され、長く働き続けることに不安を感じるようになります。

すい

私も最近では腰を労わりながら保育しています。

人手不足|一人ひとりの負担の大きさ

保育園では職員の配置人数が定められています。しかし最低限の配置基準で運営している園が多く、保育士一人ひとりの負担が大きいです。

  • 休憩時間が満足に取れず、子どもを見ながらの昼食
  • 代わりの人がいないので、体調不良でも出勤
  • 本来取れるはずの有給休暇や代休が取りにくい

急な職員の欠勤が出た場合はその人の分もカバーするため、さらに保育にゆとりがなくなります。手厚い保育をしたくても、子どもの安全を見守るので精一杯です。

人手不足は、保育士の心を消耗してしまいます。

シフト勤務|不規則な生活リズム

保育士の勤務時間は、交代制のシフト勤務が一般的です。12時間以上ある開園時間に対応するためです。

遅番(19時退勤)の翌日に早番(7時出勤)といったシフトが組まれると、睡眠が十分に取れなかったり、オンオフの切り替えがうまくいかなかったりします。

すい

持ち帰り仕事や、家事育児があるとさらに大変です。

早番で16時に退勤予定の際でも、突発的な保護者対応により帰宅が遅くなることもしばしば。土曜出勤や行事による休日の出勤もあるので、予定が立てにくい面もあります。

生活リズムが安定せず休日も疲れが残るので、意識的にリフレッシュの時間を取る必要があります。

保育士がしんどい|辞めたくなる前にできる対処法

心身をリフレッシュするために好きなスイーツを楽しむ女性

一人で抱え込まない

職場環境がつらいときは一人で抱え込まず、周りを頼るのが賢明です。機会があれば、積極的に上司や園長に相談しましょう。クラス担任の変更や、業務の分担を調整してもらえる可能性があります。

「上司や園長への相談はしにくい」「上司や園長が悩みの種…」という場合もありますよね。その場合は信頼できる同僚や家族、友人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。

話せる人が一人でもいれば良いですが「悩みを人に話しにくい」という人もいるでしょう。そんなときは、日記を書くのがおすすめです。

日頃抱えている考えや愚痴をノートに思いっきり書くだけで、気持ちがすっきりします。仕事をうまくこなすアイデアが浮かんだり、もう少し頑張ってみようと前向きに気持ちが整理されることもあります。

ストレスを発散する

仕事でつらいと感じている時は、ストレスの発散が有効です。仕事を忘れて没頭できる、趣味や楽しみがあれば良いですね。

  • 体を動かす:スポーツジム、ジョギング、ヨガ
  • 静かに楽しむ:読書、映画鑑賞、編み物
  • 趣味:ライブや押し活、キャンプ、旅行

ネイルケア、マッサージ、プチ贅沢なスイーツなど、自分へのご褒美で気持ちをリフレッシュするのもおすすめです。ゆっくり湯船につかったり、十分な睡眠をとったりすれば、気持ちの緊張が和らぎます。

すい

私は良い香りの入浴剤を入れたお風呂タイムが、癒しのひとときでした。

仕事は仕事と割り切る

職場の環境や人間関係に疲れているときは、「つらいのは仕事の拘束時間だけ」と割り切りましょう。仕事の責任を自分ごととして捉えすぎると、気持ちの逃げ場がなくなってしまいます。

つらさの軽減するには、仕事とプライベートの切り替えが大事です。

例えば
  • 勤務が終わったら業務上の連絡は見ない(見る時間を決める)
  • 持ち帰り仕事を減らす
  • 職場内の人間関係に深入りしない

苦手な同僚や理不尽な上司とのコミュニケーションは、仕事を円滑に行うための業務の一環と考えます。必要以上に相手の評価を気にしないようにしましょう。

雇用形態を変える 

正社員やフルタイム勤務の負担が大きいと感じたら、雇用形態を見直してみましょう。

正社員は担任を持つことが多く、任される仕事が幅広いです。

一方パート勤務は、正社員の補助的な仕事や雑務が主な業務です。業務内容が絞られ、責任の重さが軽減されます。

「朝だけ」「週3日だけ」といった自分の生活に合わせた働き方ができるので、身体的な負担が減ったり、家庭との両立がしやすくなります。

転職の選択肢を持っておく

「仕事はしんどいのが当たり前」と、我慢しすぎていませんか。同じ保育士の仕事でも、環境を変えるだけでしんどさが改善される場合があります。今の職場が全てではないと知ることは重要です。

  • 今の保育園から別の保育園に転職する
  • 保育士資格を活かせる別の職種に転職する
  • 異業種への転職を検討する

「いざとなったら他がある」という選択肢を持つと、今の職場に対する心の余裕が生まれます。

保育士しんどい|辞めて後悔するケース

遠くを見つめて転職を考える女性の横顔

現状への不満だけで安易に保育園を辞めると、後悔する場合があります。できるだけ後悔をせずに転職するために「自分は何がしんどいと感じているのか」「今の園で改善できるのか」を整理しておきましょう。

保育士の専門性が活かせない

異業種に転職した場合、専門的な保育スキルから離れることになります。積み重ねた知識や現場で磨いてきたスキルが評価対象にならず、物足りなさを感じる可能性もあります。

転職した人

子どもの成長を間近で見守る喜びがなくなって寂しい

転職した人

保護者支援にやりがいを感じていたことに気がついた

判断軸が定まっていないと、新しい環境でやりがいを見失うかもしれません。今の職場環境がつらいのか、保育士自体を辞めたいのか、しっかり判断しておきましょう。

「やっぱり保育が好き」と判断したなら、保育士の専門性を活かせる新しい職場を探す選択肢もあります。

前の職場のほうが恵まれていたと気づく

仕事がつらいという思いから退職したものの、前の職場の良さに後から気づくケースがあります。焦りや、事前のリサーチ不足が原因となることも。

  • 人間関係が苦痛で転職したが、次の職場はさらにギスギスしていた
  • 給与や休日などの待遇が、実は前職の方が高水準だったと後で判明した
  • 前の職場には、愚痴を言い合える仲間がいたことに気づいた

感情に任せた衝動的な退職は避け、客観的に今の職場を評価することが大切です。そのうえで転職を決めたら、職場に求める条件をしっかり照らし合わせて、転職先の候補を選びましょう。

子どもたちとの別れに心残りを感じる

年度の途中で辞める場合などは特に、子どもの成長を見届けられないことが心残りになります。長い時間をかけて愛着を築いてきた分、子どもとの繋がりを断つことは精神的な負担が大きいです。

退職後に、子どもの笑顔に癒されていた自分に気づいて寂しさが募るケースや、中途半端に投げ出してしまったという罪悪感を持つケースも見られます。

体験談

私自身赤ちゃんの頃から担当していた子どもの卒園式に立ち会えず、想像以上に寂しかった経験があります。

子どもへの愛情が強い人ほど、後悔しやすいです。とはいえ、子どもはいずれ巣立っていくもの。納得できる退職のタイミングを見つけることが、気持ちの安定につながります。

次の就職先が見つからない

前職を退職しても、すぐに次の就職先が見つかるとは限りません。焦る気持ちから、妥協した職場選びをしてしまいがちです。

無職の期間が長引くと、再就職への自信を失ってしまう可能性もあります。

「辞めてもなんとかなる」と楽観視せず、在職中から情報収集を行いましょう。見通しを立ててから動き出すのが、転職を成功させるポイントです。

保育士しんどい|辞めて良かったと思えるケース

前向きな気持ちで街中を歩くオフィス街の女性

つらい原因が分かれば、それを取り除くための行動をしましょう。ここでは、仕事を辞めて良かったと思えるケースを紹介します。

新しい自分を発見できる

保育以外の世界に飛び込むことで、今まで気がつかなかった適性が見つかる可能性があります。

保育現場で培った「高いコミュニケーション能力」や「マルチタスク管理能力」は、他業種でも高く評価される強力な武器です。

職種保育士の経験が活きる具体的なスキル
事務職正確な書類作成、情報の機密保持
営業職高い傾聴力、第一印象の良さ、粘り強い交渉力
イベント企画段取り力、突発的なトラブルへの対応力

一見すると他の業種とは無関係に思える保育士の経験ですが、実は多くの職種で役立つスキルです。新しい環境で能力を発揮できると、自分に自信が持てるようになります。

心身のバランスが整う

保育士特有の職場環境から離れて期待できるのは、本来の調子を取り戻せる可能性です。不規則なシフトから解放されれば、生活リズムが安定します。

また毎日の抱っこや肉体労働による重だるさを手放すと、体が楽になり心にも軽やかさが戻ってきます。

異業種に転職した私の友人は、持ち帰り仕事がなくなったおかげで「家族と過ごす時間が増え、気持ちにゆとりができた」と喜んでいました。

転職がきっかけで心身のバランスを取り戻した人は、今まで頑張ってきた自分を労わってあげましょう。

給与や待遇が改善される

適切な転職活動を行えば、労働に対して納得のいく収入を得ることが可能です。

保育業界内でも、給与水準の高い園はあります。処遇改善に積極的な法人へ移って、月給が数万円アップするケースも。異業種であれば、大幅な年収アップが期待できます。

転職した人

ボーナスがしっかり出る企業へ転職し、貯金ができるようになりました。

自分の価値が正しく評価され給与や待遇に反映されることは、将来への安心感に直結します。

つらさが改善される

つらさの原因を取り除くには、環境の見直しが有効です。職場の人間関係や園の方針は個人の努力で変えるのが難しいため、物理的な距離を置くのが最も効果的だからです。

  • 小規模園に移ったことで、一人ひとりとじっくり向き合う保育が実現した
  • 資格を活かしてベビーシッターになり、自分のペースで働けるようになった

「しんどいのは当たり前」「どこで働いても同じ」と諦めず、自分に合った環境を探してみましょう。心地よさを感じる場所が、きっとあるはずです。

【まとめ】保育士がしんどいと感じたら|納得できる選択を

公園の芝生の上で、笑顔でかけっこを楽しんでいる保育士と子どもたち

保育士が「きつい」「しんどい」と感じる背景には、責任の重さや人間関係、長時間労働、給与への不満などさまざまな理由があります。

しかし大切なのは、そのつらさが自分の努力で改善できるものなのか、それとも環境を変えなければ解決しないものなのかを見極めることです。

  • 一人で抱え込まない
  • ストレスを発散する
  • 仕事は仕事と割り切る
  • 雇用形態を変える
  • 転職の選択肢を持っておく

これらの対処法を試しても状況が変わらない場合は、無理に抱え込む必要はありません。まずは在職中のうちに、他の園の求人条件を比較してみるだけでも、今の環境が客観的に見えてきます。

今の職場を続ける、働き方を変える、転職する。どの選択も間違いではありません。あなたが納得して一歩を踏み出すための、お役に立てれば幸いです。

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