- ピアノが弾けないと保育士失格?
- 今からでも弾けるようになれるか知りたい
- ピアノを使わない保育園ってあるの?
保育士の仕事には、ピアノを弾く場面が多いです。 ピアノが上手なイメージがある保育士ですが「ピアノが苦手…」「毎日の演奏がプレッシャー」と感じている保育士は少なくありません。
この記事ではピアノが弾けない保育士に、必要なピアノのレベルや練習方法、どうしても弾けない時の裏技を解説します。この記事を読めば、毎日のピアノへのプレッシャーを気にせず、あなたらしい方法で音楽活動を楽しめます。
気軽にピアノの練習をするためには、ピアノアプリやキーボードが有用です。どうしても苦手意識があるなら、CDやWebの音源を使いましょう。実際に「保育に集中できる」という理由で、CDを積極的に使用している園もあります。
ピアノが弾けるかどうかより、どんな園で・どう働くかがポイントです。

- 40歳で保育士資格を取得し、異業種から保育士に転職
- 【経験した勤務施設】大規模保育園×2、小規模保育園×3
- 【経験した雇用形態】正社員、パート(フルタイム・短時間)、派遣社員
自身の家庭や子育てとのバランスを取りながら、さまざまな働き方を模索してきました。
現在、小規模保育園で勤務をしている現役保育士です!
保育士にピアノスキルは必須?|あれば役立つ強みになる

保育士として働くなら、ピアノスキルはあれば強みになるでしょう。しかし実際には弾く必要のないケースもあります。
資格取得の際には必須ではない|養成校ルートと国家試験ルート
保育士資格の取得方法は2つあります。養成校(大学・短大・専門学校)を卒業して取得するルートと、国家試験で取得するルートです。
音楽実技の授業でピアノが必修となっているケースが多い
入学前に弾けなくても、在学中に保育で使えるレベルまでピアノを学べます。学校を卒業するためには、カリキュラムの単位の取得が必要です。
実技試験で「音楽」「言語」「造形」の3分野から2つを選択します。音楽を選んでも楽器はピアノに限らず、ギターやアコーディオンでも受験可能です。
音楽を選ばなければ、ピアノなしで資格を取得できます。
現場でのピアノスキル|日常保育で重宝する手段のひとつ
資格取得後の保育現場では、ピアノを使う場面は多いです。
- 朝の会・帰りの会の歌の伴奏
- 季節の歌(月ごとに数曲)
- 誕生日会・行事での演奏
ただし、ピアノをどれほど重視するかは園によって大きく異なります。 発表会や卒園式で難易度の高い曲を求める園がある一方、ピアノやキーボードを設置していない園もあります。
保育士に必要なピアノレベル|両手での弾き歌い

日常保育で使う曲を両手で弾けるレベル
保育士に求められるピアノは、日常の保育で使う曲を子どもたちの前で止まらずに弾けるレベルが目安です。
具体的には以下のような場面で使います。
- 朝の会・帰りの会の定番曲(「おはようのうた」「さようならの歌」など)
- 季節の歌(「たなばたさま」「もみじ」「お正月」など月ごとに数曲)
- 誕生日会の「ハッピーバースデー」
- 運動会・発表会・卒園式などの行事曲
日常保育で使う曲は比較的シンプルなものが多いです。一方、発表会や卒園式では園によって求められる曲の難易度が上がることがあります。
私は行事に力を入れている園で、発表会のピアノを担当したことがあります。複雑で長い、オペレッタの曲。年長児の晴れ舞台での「一音も間違えられない」というプレッシャーが忘れられません。
私は日常的な保育の曲を弾けますが、この時はかなりの練習時間を要しました。園によって求められるレベルはさまざまだと痛感した体験です。
ピアノの難易度の目安はバイエル終了程度
ピアノの難易度の目安としてよく使われるのが、ピアノ初心者の教本「バイエル」です。
| レベル | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 赤バイエル(前半) | 片手ずつの練習 | 初心者 |
| 黄バイエル(後半) | 両手での演奏 | 保育士に必要とされるライン |
| ブルグミュラー | 表現力を加えた演奏 | ピアノが得意な保育士レベル |
赤バイエルは、片手ずつの練習や両手でもシンプルな動きが中心です。赤バイエル終了時点では、「チューリップ」「きらきら星」が両手で弾けるレベルとなります。
今月は「チューリップ」来月は「ぶんぶんぶん」など、季節の歌を毎月1曲、練習するのもおすすめ。保育現場で実際に後輩が試していた方法です。
黄バイエルでは、指の独立した動きやスタッカートなどの技法が身につきます。黄バイエル終了時では、「さんぽ」や「おもちゃのチャチャチャ」など、保育園で日常的に歌われる曲が弾きこなせるでしょう。
保育士に求められるのは、黄バイエル終了程度が一般的な目安です。演奏しながら歌えると、さらに保育の場で活かしやすくなります。
ピアノが苦手な保育士の練習方法と対策


ピアノが苦手でも、練習の仕方を工夫すれば着実に上達できます。まず練習環境を整えるところから始めましょう。
ピアノアプリ|鍵盤の位置や音の確認
ピアノへの苦手意識が強い人は、まずはピアノアプリがおすすめです。スマートフォンやタブレットで、無料で使えます。鍵盤の位置を覚えたり、簡単なメロディを確認したりするのに役立ちます。
キーボード(電子ピアノ)|自宅での基本練習
手軽に始めるならキーボードがおすすめです。ヘッドホンをつければ夜間や集合住宅でも練習できます。2〜3万円台から購入でき、保育で使う曲を練習するには十分な機能があります。
動画・子ども向け教本|弾きたい曲に手軽にチャレンジ
YouTubeで、「〇〇(曲名) 保育士 ピアノ 簡単」で検索してみましょう。保育士向けのピアノ解説動画が多数あります。
映像で、指使いを確認しながらの練習が可能です
子ども向けの教本は楽譜がシンプルで読みやすく、独学の入門にも向いています。
ピアノ教室・オンラインレッスン|早く確実な上達
独学では限界を感じる場合は、ピアノ教室やオンラインレッスンを活用しましょう。「保育士向け」「大人の初心者歓迎」のレッスンを選ぶと、保育で使う曲を重点的に教えてもらえます。
オンラインレッスンは通う時間が省け、仕事後でも受講しやすいのがメリットです。
ピアノが弾けない保育士|効果的な練習の進め方


練習環境が整ったら、次は練習の順序と方法を工夫します。
片手ずつ→両手の順で練習する
いきなり両手で弾こうとすると混乱しやすいです。まず右手(メロディ)だけを弾けるようにし、次に左手(伴奏)だけを練習します。それぞれ弾けるようになってから、両手を合わせましょう。
ゆっくりなテンポから始め、徐々に速くする
最初から正しいテンポで弾こうとせず、ゆっくりとしたテンポで正確に弾くことを優先します。
苦手な部分を集中して繰り返す
曲全体を通して弾く練習だけでは、苦手な部分がなかなか改善されません。つまずく箇所だけを取り出して繰り返し練習するほうが効率的です。
間違えても止まらずに弾き続ける
保育の場では、途中で止まってしまうと子どもたちの集中が途切れます。多少間違えても止まらずに最後まで弾き切る練習をしましょう。完璧な演奏より、止まらないことのほうが大切です。
毎日少しずつ練習する
週末にまとめて練習するより、毎日5〜10分でも継続するほうが上達しやすいです。練習のハードルを下げて、習慣として続けることを優先しましょう。
ピアノがどうしても弾けない時の裏技


どうしてもピアノが弾けない・弾く時間がない場合は、代替手段を活用しましょう。「ピアノを弾かなければいけない」と思い込みすぎず、子どもが楽しめればOKという視点で考えてみてください。
手拍子や手遊びを取りいれる
楽器がなくても、手拍子や手遊びで音楽の時間を盛り上げられます。保育士がリズムを刻みながら歌えば、子どもたちは自然と体を動かして参加します。
「むすんでひらいて」「いとまき」など、ピアノの伴奏なしで楽しめる手遊び歌は多いです。視覚的な情報が増えるため、子どもたちは飽きずに歌の世界に入り込めます。
他の楽器を使う
ピアノ以外の楽器でも、保育の音楽は十分に成立します。
【ギター・ウクレレ】コードを覚えれば弾き語りができる。ウクレレはギターより弦が少なく、初心者でも取り組みやすい。
【タンバリン・カスタネット】リズムを取るだけで、鍵盤楽器がなくても歌の場を盛り上げらる。
ギターやウクレレはピアノより習得しやすいケースも多く、ギターは保育士資格の実技試験でも使用可能です。
音源・CDを活用する
カラオケ音源やCDを流し、子どもと一緒に歌う方法もあります。近年は保育向けの音楽アプリも充実しており、スマートフォンやタブレットで使える手軽さが魅力です。
音源を活用すれば保育士はピアノの前に縛られることなく、子どもたちの表情を見ながら歌の時間を楽しめます。
アカペラで歌う
アカペラは楽器をまったく使わず、声だけで歌う方法です。
私が勤めた園の中にはピアノもキーボードもなく、すべてアカペラで歌っていた園がありました。保育士と園児が近い距離で歌を楽しめて、良い環境でした。
楽器がなくても、保育士が楽しそうに歌う姿が子どもにとっては一番の刺激です。
先生同士で役割分担する
「自分だけでやらなければいけない」と抱え込まず、チームで保育を作る視点を持ちましょう。
苦手分野を補い合える職場環境は、保育士全体にとっても働きやすさにつながります。
ピアノを弾かずに働く方法|雇用形態を見直すのもあり


「どうしてもピアノを弾かずに働きたい」という場合は、働く場所や役割を変えるのも選択肢のひとつです。
担任以外のポジションを選ぶ
担任保育士はピアノを弾く機会が多い役割です。一方、担任のサポートに入るフリー保育士であれば、ピアノを弾く機会は少なくなります。
パートや派遣という働き方では、フリーとして入るケースも多いです。「ピアノが苦手」という点をカバーしながら、保育の経験を積む方法として検討できます。
ピアノへの比重が低い園を選ぶ
園の方針によって、ピアノへの比重は大きく異なります。以下のような施設・クラスを選ぶことで、ピアノのプレッシャーを減らせます。
- 小規模保育園:定員が少なく、行事や歌の機会が大規模園より少ない傾向がある
- 企業主導型保育所・託児所:保育所によっては音楽活動がシンプル
- 0〜2歳クラス:幼児クラスに比べて歌の時間が短く、求められる演奏レベルも低い
ピアノが弾けない保育士|よくある質問


ピアノが苦手な保育士の、質問をまとめました。
どんな楽譜を選べばよいですか?
大人向けの難しい教本ではなく、子ども向けのやさしい楽譜を選ぶとよいでしょう。保育士向けに、簡単にアレンジされた楽譜集も販売されています。保育園でよく歌われる曲が集められており、指使いも書かれているため初心者も弾きやすいです。
ピアノを重視している園の見分け方はありますか?
音楽教育を取り入れている園・発表会などの行事が多い園は、ピアノスキルが重視される傾向があります。求職の際には求人票をチェックしましょう。「ピアノは必須」「ピアノは不要」など明記されているケースが多いです。
「どの程度のピアノスキルが必要ですか?」と率直に聞いても問題ありません。
採用試験でのピアノ実技はどのような内容ですか?
実技試験がある場合は、バイエルや童謡から指定された曲を弾き歌いします。
- 課題曲:事前に指定される
- 自由曲:自分の好きな曲を選ぶ
- 初見:当日に指定された曲を弾く
採用試験でピアノの実技がないケースも多いです。私は保育園の転職を数回していますが、一度もピアノの実技は経験していません。
【ピアノが弾けない保育士】まとめ|練習方法と裏技で解決できる


保育の質はピアノの上手さだけで決まるわけではありません。
- 保育士にピアノは必須ではないが、弾けるほうが活躍の場は広がる
- 求められるレベルの目安は黄バイエル終了程度(両手で簡単な伴奏)だが、園によって大きく異なる
- 練習は片手ずつ→両手、ゆっくり→徐々に速く、苦手箇所を集中的にという順序が効果的
- 弾けない時はギター・音源・アカペラ・役割分担など代替手段がある
- 担任以外のポジションや、ピアノの比重が低い園・施設を選ぶ方法もある
子どもと一緒に楽しもうとする姿勢が、何より大切です。自分に合った方法で、のびのびと音楽活動ができる環境を探してみてください。







